恒星間天体をめぐる議論の第一線に立ち続けているのが、ハーバード大学の天体物理学者アヴィ・ローブ教授だ。ローブ教授はオウムアムアの異例な挙動について、異星文明が建造したソーラーセイル(光帆)や通信用プローブである可能性を真っ向から主張し、世界の科学界に波紋を広げた。
当然ながら、従来の天文学会からは強い慎重論が巻き起こっている。伝説的な科学者カール・セーガンが遺した「圧倒的な主張には、圧倒的な証拠が必要だ」という金言を引き合いに出し、大半の研究者は自然天体説の域を出ないと主張する。しかし、アヴィ・ローブ教授は諦めない。「先入観というメガネを外し、得られたデータそのものに素直に向き合うべきだ」と語る彼のスタンスは、硬直化しがちな現代科学に鋭い一石を投じている。