ファンの間で最も議論を呼んだのが、「あの三毛猫はどこの猫なのか」という疑問です。鶯谷エリアには昔ながらの純喫茶や大衆居酒屋が多く点在しており、当初は「喫茶店の看板猫ではないか」「居酒屋の店先によくいるから飼い猫では」という説が有力視されていました。
現地での聞き込みと取材を進めたところ、噂の真相が明らかになりました。この三毛猫は特定の店舗で飼育されているペットではなく、周辺の複数店舗や地域住民が共同で見守っている地域猫(街猫)だったのです。
人懐っこい性格ゆえに、開店前の喫茶店のテラス席でくつろいだり、夕方に居酒屋の常連客から挨拶されたりしていたため、訪れた人々が「お店の看板猫」と認識してSNSに投稿したのが発端でした。下町ならではの緩やかであたたかな人間関係のなかに、自然と溶け込んで暮らしているのが実態です。