病気ではなく骨格的な問題であると判明したものの、「どうしても喉仏の突起が気になって自信が持てない」という方に向けて、美容医療や日常のセルフケアという選択肢も存在します。
外科的なアプローチとして、甲状軟骨の突出した部分を削って平坦にする「喉仏縮小術(甲状軟骨切除術・喉仏シェービング)」という手術があります。主にトランスジェンダー女性や強いコンプレックスを抱える方向けに行われている自費診療の手術です。
ただし、この手術には慎重な検討が必要です。甲状軟骨のすぐ内側には発声を司る「声帯」が付着しているため、軟骨を削りすぎると永久的な嗄声(声のかすれ)や高音が出なくなるリスクが伴います。また、首の正面に切開傷が残る可能性や感染リスクもあるため、経験豊富な形成外科・耳鼻咽喉科専門医によるリスク説明を十分に受けなければなりません。
メスを入れずに目立たなくする方法としては、首まわりの筋緊張をほぐすストレッチでストレートネックを改善することや、胸鎖乳突筋を鍛えて首全体のラインを整えるアプローチが効果的です。また、ハイネックやストール、Vネックの開き具合を調整したファッションの工夫、首元に光を集めるハイライトやシェーディングを活用したメイクテクニックでも、視覚的な印象を自然に和らげることができます。