制度としての華族は廃止されましたが、旧華族同士の結びつきは完全に消え去ったわけではありません。その象徴が、東京・霞が関の霞が関ビル内に本拠を置く一般社団法人「霞会館(かすみかいかん)」です。
霞会館の前身は、1874年に設立された「華族会館」です。現在も旧華族の末裔たちによる会員制クラブとして運営されていますが、その入会条件は極めて厳格に定められています。
会員資格は基本的に「旧華族の家系を継承した男系男子の当主」およびその家族に限られており、外部の一般人がどれほど莫大な財産や高い社会的地位を持っていても入会することは不可能です。霞会館は単なる富裕層のサロンではなく、皇室を支える伝統的な儀礼の継承、皇族方の御慶事の奉祝、学術研究助成や福祉活動などを行う格式ある文化団体として機能しています。