世界最高峰の表現力と圧倒的なエッジワークで観客を魅了するのが鍵山優真だ。北京オリンピックで銀メダルを獲得し、世界にその名を轟かせてから数年。怪我の苦難を乗り越えた彼は、ジャンプの軸のブレを極限まで抑えた滑らかなスケーティングをさらに進化させた。
振付や足元のコントロール力は世界屈指であり、カロリーナ・コストナーらの指導のもとで磨かれた芸術性は目を見張るものがある。4回転サルコーや4回転トーループの安定感に加え、表現面での洗練度が加わったことで、マリニンをはじめとする強力なライバルたちに真っ向から立ち向かう準備は整った。金メダルへと続く緻密な計算と研鑽は、日々の練習リンクで脈々と続けられている。