息子の背後で強烈な存在感を放ち続けてきた父親、中村幸也氏。その人物像を紐解く上で欠かせないのが、波乱に満ちた自身のバックボーンだ。
元暴走族の副総長という過去を持ち、非行や挫折を経験した後に心理カウンセラーへと転身した異色の経歴を持つ。自らの著書や講演では「諦めない生き方」や「常識に囚われない子育て」を掲げ、社会の既存システムに異議を申し立ててきた。だが、その独自の人生哲学を我が子にそのまま投影した手法は、既存の初等中等教育を否定する極端な主張として世間の猛反発を招くことになる。彼にとって息子のプロデュースは、自らが社会に対して仕掛けたリベンジマッチでもあったのだ。