渡辺さんが命を落とすに至った根本的な原因として、のちに明かされたのが自律神経失調症とうつ状態の悪化でした。
亡くなる数か月前から、渡辺さんは体調の著しい異変を訴えていました。常に完璧を求めるプロ意識の高さゆえに、「台本が覚えられない」「思うように体が動かない」といった心身の不調に対し、極度の不安や焦燥感を募らせていたとされています。睡眠障害や激しい動悸に襲われ、複数の医療機関を受診して治療を試みていたものの、自律神経の乱れからくる精神的な落ち込みは次第に深刻化していきました。
周囲から見れば些細な変化であっても、本人の内面では「仕事に穴を開けてしまうのではないか」「これまで築き上げてきた表現ができないのではないか」という絶望感が膨らみ、正常な判断力を奪うほど追い詰められていたのが真相です。