鹿商の誇る伝統と底力を体現する象徴的な存在といえば、元メジャーリーガーの川崎宗則氏だろう。日米のプロ野球界を湧かせ、いまなお独立リーグやメディアで異彩を放ち続ける彼の原点は、間違いなくこの校舎の土グラウンドにある。どんな状況でも前を向き、周囲を巻き込んで明るく照らす圧倒的なムードメーカーぶりは、鹿商時代に叩き込まれた精神そのものだ。
「チェスト!」の掛け声とともに育まれた恩師や仲間との絆は、今を生きる現役生徒たちの大きな道標となっている。OBたちが社会のあらゆる分野で見せる粘り強さと明るさは、学校の垣根を超えて地域全体の活気へと還元されている。グラウンドを訪れた卒業生の一言に目を輝かせる球児たちの姿に、受け継がれる伝統の重みが重なる。