開店と同時に熱気に包まれるのが、直売所「アグリショップ」だ。杉戸町内の契約農家から毎朝トラックで運び込まれる農産物は、どれも目を見張るほど新鮮で力強い。白菜、カブ、ネギといった定番野菜から、市場には滅多に出回らない珍しい西洋野菜まで、棚狭しと並べられている。
特に春先から初夏にかけての主役は、地元産のブランドイチゴだ。早朝に摘み取られたイチゴは、パックを開けた瞬間に芳醇な香りが周囲に漂う。常連客の一人は「都内の高級スーパーで買う半額以下の価格で、比べ物にならないほど甘く新鮮なものが手に入る。これを目当てに毎週土曜日は早朝から車を走らせている」と語る。生産者の顔と名前が明記された値札は、消費者にとって最大の安心材料だ。