グラウンドの上で戦うナインだけが甲子園の主役ではない。スタンドで声を枯らして応援する部員たち、そして記録員としてベンチに入り、冷たいタオルを手渡すマネージャーの存在があった。
深夜の放送では、毎夜欠かさず選手たちのユニフォームを洗濯し、壊れたスパイクの修理を手伝ってきた女子マネージャーの密着映像が紹介された。「みんなの夢が私の夢でした」。彼女が手帳に書き留めていたデータと励ましのメッセージは、間違いなくチームをここまで押し上げた原動力だった。スポットライトの当たらない場所にある熱量こそが、高校野球の深みだ。