手をこまねいて異常気象を眺めているだけではない。山形県内の農業試験場や先駆的な農家たちは、2026年に向けて劇的な構造改革を推し進めてきた。高温下でも色付きが良く甘みが乗る新たなフルーツ品種の開発や、遮光ネット・微細散水装置を活用した環境制御技術の導入がその代表例だ。
さらに、スマート農業技術を用いたピンポイントの気象予測システムが各現場で導入されている。「明日の早朝、どの防風林エリアで低温障害のリスクが高まるか」といった超局地的な予測が可能になり、被害を未然に防ぐ防霜ファンの自動稼働など、AIと気象データを融合させた防除態勢が急速に普及している。