出版業界全体を見渡せば、雑誌の休刊ニュースは日常茶飯事だ。電子書籍への移行が進み、定期刊行物は厳しい冬の時代を迎えている。しかし、幼児誌の領域だけは異例の踏ん張りを見せる。
ニューススタンドや書店の店頭でひときわ存在感を放つ分厚い表紙。それは「情報」を売るのではなく、「家族で過ごす時間」を販売しているからに他ならない。デジタルコンテンツは一瞬で消費され、消えていく。だが、苦労して組み立てたペーパークラフトは、リビングの棚に何週間も誇らしげに飾られる。この持続性こそが、競合するあらゆるデジタルエンタメに対する圧倒的な強みなのだ。