映画『レオン』でヒロインのマチルダ役を演じたのは、イスラエル出身の女優ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)です。当時、本名の「ナタ・リー・ハーシュラグ」から、母方の祖母の旧姓である「ポートマン」を芸名として名乗り、本作で記念すべき銀幕デビューを飾りました。
映画ファンの間で今も驚きをもって語られるのが、ナタリー・ポートマンの当時の年齢です。1981年6月9日生まれの彼女は、1993年に行われた撮影当時、わずか12歳(中学1年生相当)でした。映画公開時(1994年秋)でもまだ13歳になったばかりという若さでした。
キャスティングを担当したリュック・ベッソン監督は、当初マチルダ役の年齢設定を13〜14歳程度と想定しており、1次オーディションの段階では11歳だったナタリーを「幼すぎる」という理由で一度不合格にしていました。しかし、2,000人以上におよぶ候補者のオーディションが難航する中、再度ナタリーにチャンスが与えられます。
その際、弟を失った悲しみを即興劇(エチュード)で演じるよう指示されたナタリーは、その場で見事な涙を流し、大人の俳優すら圧倒する凄まじい感情表現を披露しました。その瞬間にリュック・ベッソン監督の心を完全に射止め、名優ジャン・レノの相棒役という大抜擢を勝ち取ったのです。