楽曲のヒットは音楽シーンだけに留まらなかった。2010年、この名曲からインスピレーションを得て制作された映画『ハナミズキ』が公開され、全国で大ヒットを記録する。配給を手掛けた東宝によるビッグプロジェクトであり、主演を務めた新垣結衣と生田斗真の瑞々しい演技と切ない恋愛模様は、社会現象とも言える大きな話題を呼んだ。
映画の撮影現場では、劇中で描かれる北海道・釧路の壮大なロケーションやニューヨークの街並みが、楽曲の持つスケール感と見事にシンクロ。新垣結衣演じる主人公・紗枝と、生田斗真演じる康平の10年にわたる遠距離恋愛の軌跡は、曲の世界観をより立体的に視覚化してみせた。実は、撮影中にキャストやスタッフ陣が口々に「現場で『ハナミズキ』を聴くたびに気が引き締まり、涙が溢れそうになった」と語っていたというエピソードも残されている。映画のヒットは楽曲の魅力を再発見させ、若い世代へ「ハナミズキ」という作品を浸透させる決定的な足がかりとなった。