ゼクシィのCMは、その時代の結婚観やジェンダー意識を映し出す鏡でもあります。特にゼクシィ歴代CMソングと演出の組み合わせは、社会における「理想の男性像」の変遷と完全にリンクしています。
1990年代から2000年代初頭にかけては、「結婚=女性の憧れのゴール」という側面が強く、男性はエスコートする側の演出が主流でした。しかし、2010年代以降、スキマスイッチ、クリス・ハート、福山雅治、嵐、sumika、Vaundyといったアーティストの楽曲が彩るCMでは、男性が感情を素直に吐露し、花嫁と一緒に涙を流し、日常の小さな幸せを分かち合う姿が描かれるようになりました。
「経済力で引っ張る強い大黒柱」から、「対等な目線で感情を共有できるパートナー」へ。CM演出における新郎役の立ち位置の変化は、日本社会における夫婦関係の成熟をそのまま表現しています。