1978年に放送された医療ドラマの金字塔『白い巨塔』において、彼女が見せた演技は今もなお語り継がれている。野望に燃える天才外科医・財前五郎を演じた田宮二郎との共演シーンでは、息をのむような緊迫感と繊細な心理描写が交錯し、作品全体の重厚さを一段と引き上げた。
彼女が演じた役どころは、愛憎と欲望が渦巻く医学界の闇の中で、物語に複雑な奥行きを与える不可欠なピースであった。感情を抑えた静かなセリフ回しの裏に漂う冷徹さと哀愁。主演の田宮二郎が放つ強烈なエネルギーと見事に対峙したその佇まいは、当時のドラマファンを強く魅了した。