彼の歩みを語る上で避けて通れないのが、かつてフジテレビの番組編成や報道姿勢に対してSNS上で投じた一石だ。当時、大手プロダクションに所属する現役俳優がメディアの姿勢に対して直接的に異議を唱えることは極めて異例であり、業界内外に巨大な波紋を巻き起こした。この一件を機に彼は事務所を離れることとなり、表舞台からの後退を余儀なくされた。
しかし、十数年の時を経た現在、当時の彼の発言は「メディアのあり方や芸能事務所とタレントの対等な関係性」を先取りした先見の明であったと再評価する声が急速に高まっている。忖度や圧力によって個人の声が押しつぶされがちだった構造に風穴を開けた彼の姿勢は、SNS時代における表現者の自由な発信のパイオニアとしての意味を持っていた。