彼のキャリアを振り返ると、常に作品のトーンに合わせた変幻自在な肉体表現が目を引く。デビュー作となった映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』では、青く直たむ青年役を爽やかに演じ切り、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。当時の引き締まった体躯は鮮烈な印象を残した。
一方で、世界的な大作『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』や、社会派ヒューマンドラマの傑作『エルピス-希望、あるいは災い』など、話題作で見せる怪演の数々は記憶に新しい。特に『エルピス-希望、あるいは災い』で見せた重厚で怪しげな存在感は、彼の肉体的な厚みがドラマの緊迫感を倍増させていた。作品の重圧をその背中で受け止められる稀有な存在と言える。