1980年代後半から1990年代にかけ、小林の名はお茶の間に広く浸透した。その爆発的な人気の火付け役となったのが、大ヒットを記録した『刑事貴族』シリーズをはじめとする一連の「刑事ドラマ」だ。武闘派でありながら情に厚く、どこかコミカルな一面を併せ持つキャラクターを演じ分け、視聴者の心を掴んだ。
彼が演じる刑事は、単なるヒーローではない。現場の泥臭さ、組織と個人の間で揺れる葛藤、そして犯人に対する人間的な眼差しなど、立体的な人間模様を描き出すことに長けていた。刑事ものというジャンルがテレビ黄金期を牽引した時代、彼の存在感はドラマのリアリティを支える不可欠なピースであったと言える。