今回の事件は、突発的なものではない。これまでにもメンバーや関係者が大麻取締法違反などの容疑で複数回逮捕、あるいは捜査対象となってきた経緯がある。警察当局にとって、彼らは単なるストリートミュージシャンではなく、若者に対して大麻使用を美化・助長しかねない影響力を持つ「監視対象」であったことは明白だ。
捜査関係者への取材によると、今回の摘発に向けては数ヶ月に及ぶ内偵捜査が進められていたという。SNSでの発信や、彼らが主催するイベント周辺での薬物流通ルートの解明など、警察側は包囲網を徐々に狭めていた。法執行機関のこの徹底した姿勢は、日本社会における薬物犯罪に対する「ゼロ・トレランス(不寛容)」を改めて示すものとなった。