従来の環境測定では、一定量の空気を吸引してフィルター上の繊維数を光学顕微鏡でカウントする手法が主流だった。だが今回導入された2026年仕様の最新リアルタイム・エアロゾル解析装置は、これまで検出が難しかった超微細なアスベスト繊維の挙動まで可視化することに成功した。
調査チームが深夜の非運行時間帯に実施した精密測定では、ホームドアの開閉時や急行列車が通過する際の気圧変動に伴い、天井裏の隙間から微量の粉塵が一時的に舞い上がる現象が観察された。検出された濃度自体は国の環境基準値を下回っているものの、長期的・継続的な吸入リスクをどう評価すべきか、新たな議論を呼んでいる。