「かゆみが紛れるなら貼ってもいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、皮膚科の専門医は一様にこの方法に警鐘を鳴らします。最大の理由は、セロテープが「人体に貼ることを想定して作られていない」からです。
工業用の粘着剤が使用されているセロテープは、皮膚にとっては刺激が強すぎます。
- 接触皮膚炎(かぶれ)の発生: 粘着成分そのものがアレルギーを引き起こし、蚊に刺された痕よりも広い範囲が赤く腫れ上がる原因になります。
- 角質層のはがれ: テープを剥がす際、皮膚のバリア機能を担う大切な角質層まで一緒に剥ぎ取ってしまいます。これにより皮膚が過敏になり、かゆみが悪化する悪循環に陥ります。
- 雑菌の繁殖: 通気性が極めて悪いため、テープの内部で汗や皮脂がこもり、細菌が繁殖しやすい環境を作ります。特に掻き壊した傷口の上から貼ると、化膿して「とびひ」などの感染症を引き起こすリスクが跳ね上がります。