出版界と並び、映像の世界で独自の美学を追求したのが日活ロマンポルノでした。「10分に1度の濡れ場」という厳格な商業ルールを守りさえすれば、監督や脚本家に完全な創作の自由が与えられたため、多くの名匠や名女優がこの現場から巣立ち、映画史に残る傑作が多数生み出されました。
1980年代に入ると、この流れは昭和セクシー女優の台頭や、メジャーな昭和アイドル写真集のブームへと昇華していきます。篠山紀信氏ら著名写真家が手掛けた本格的なアート写真集は、エロティシズムを「恥ずべきもの」から「誰もが鑑賞する芸術表現」へと決定的に押し広げる原動力となりました。