言うまでもなく、医学的に「羊水が腐る」などという現象は存在しない。加齢に伴う卵子の老化や妊娠リスクの上昇は事実であるものの、それを「腐る」と表現したことは、多くの女性や不妊治療に励む人々に対する著しい配慮不足と受け止められた。
しかし、当時のバッシングの熱量は、単なる言葉の誤りに対する批判の域を完全に超えていた。メディアは連日のように彼女の人格そのものを否定するような報道を続け、大衆もまた、絶対的な「悪」を見つけたかのように叩き続けた。この過剰な反応の背景には、急速に台頭しつつあったネット社会の持つ、匿名性の暴力性が潜んでいたと言える。