限られた敷地や建物の隙間を有効活用する坪庭において、竹は主役としても名脇役としても抜群の存在感を発揮します。坪庭の竹レイアウトで空間を洗練させるコツは、品種ごとの個性を正しく把握することです。
たとえば、幹が漆黒に染まる黒竹(クロチク)は、現代的なコンクリート打ち放しの外壁や白壁とのコントラストが際立ち、狭小スペースでも圧迫感を与えずに空間を引き締めます。一方、太く堂々とした節を持つ孟宗竹(モウソウチク)は、広めの主庭やアプローチの背景にダイナミックな風格を添えるのに適しています。
さらに坪庭に情緒あるアクセントを加えるのが、ししおどし(添水)の庭設置です。竹筒が石を打つ乾いた音と水の流れは、視覚だけでなく聴覚からも深いリラックス効果をもたらします。近年では給排水の工事を必要としない、ソーラーポンプや小型循環ポンプを内蔵したユニット型ししおどしも普及しており、テラスやベランダの一角にも手軽に設置できるようになっています。