一文字で複雑な感情や情景、哲学までをも完璧に表現できる言語は、世界中を探しても極めて稀だ。だからこそ、特定の漢字が持つエネルギーはすさまじい。例えば「鳳(おおとり)」という文字。空を舞う伝説の霊鳥を想起させるだけでなく、文字そのものの冠と脚のバランスが放つ高貴さは、世界のデザインシーンで絶大な支持を得ている。
あるいは「零(れい)」。「ゼロ」という概念を、雨かんむりと令の組み合わせで静寂かつ神秘的に描き出す視覚的テクスチャは、SF作品やサイバーパンクな世界観を愛する海外のクリエイターたちを心酔させてやまない。また、「魁(さきがけ)」が持つ「先陣を切る」「圧倒的トップに立つ」という力強いストーリー性は、ストリートウェアのブランディングにおいて引っ張りだこの状態だ。