世界記録という称号は、当事者にとって救いだったのでしょうか。それとも呪いだったのでしょうか。歴代の超高度肥満者たちは、常に好奇の目に晒されてきました。テレビカメラが彼らの寝室を取り囲み、クレーンで自宅の壁を壊して救出される様子が世界中に生中継される。そこには、一人の人間としての尊厳が脅かされる瞬間が多々ありました。
メキシコのマヌエル・ウリベ氏は、一時597キロに達し、世界的な注目を集めました。彼はメディアを通じて助けを求め、世界中の医師からアドバイスを受け取ることができた一方、ネット上の心ない批評にも苦しめられました。記録保持者というラベルは、彼らを人間ではなく「見世物」にしてしまう危険性を常に孕んでいます。