ドラマ冒頭、ペルセウス座流星群を見に出かけた夜に両親を奪われ、雨のなか身を寄せ合って泣き崩れる幼少期のシーン。この壮絶なプロローグで視聴者の涙を誘い、物語全体の説得力を決定づけたのが、オーディションで選ばれた3人の天才子役たちでした。
功一の幼少期を演じた齋藤隆成は、当時すでに『光とともに…〜自閉症児を抱えて〜』などで高い評価を得ていた実力派でした。両親の遺体を発見した瞬間の絶望と、幼い妹弟の手を引いて歩き出す覚悟を完璧な表情で表現。成人後は俳優業を継続しつつ、自らの結婚や子育ての経験を公表。実業や情報発信など多角的なフィールドで自立した道を切り拓いています。
泰輔の幼少期を演じた嘉数一星は、事件当夜に現場から逃走する不審な男(犯人)を目撃するという極めて重要な役どころを担当しました。その後も『女王の教室』や大河ドラマなど数々の話題作に出演しましたが、学業への専念を機に芸能界を引退。現在は一般の社会人として新たな人生を歩んでいることが報じられています。
そして静奈の幼少期を愛らしく演じた熊田聖亜。兄たちの後ろを懸命についていく健気な姿は視聴者の保護本能を強く刺激しました。映画『さや侍』などでも天才子役として脚光を浴びましたが、兄妹ともに成長とともに芸能活動を休止し、学問の道へと進みました。
当時の制作関係者の証言によると、演出陣は「子役パートの成否がこのドラマ全体の感情移入度を決定する」として徹底的な演技指導を行ったといいます。彼らが刻み込んだ圧倒的な悲哀があったからこそ、成長した二宮・錦戸・戸田の三兄妹が背負う十字架の重みが視聴者に痛いほど伝わったのです。