もちろん、すべての末裔が裕福なわけではない。むしろ、戦後の混乱期に騙されて土地を失ったり、莫大な税金が払えずに自己破産に追い込まれたりした「没落華族」の数の方が圧倒的に多い。特に地方の旧藩主家などは、広大な山林や城跡の維持費に苦しみ、現代では一般庶民と変わらない生活を送っているケースも多々ある。
明暗を分けたのは、金融リテラシーの差だ。明治期からいち早く銀行設立に関わり、株式投資や海外資産の保有を進めていた一族だけが、現代の「超富裕層」として生き残っている。生き残りは、偶然ではなく冷徹な選択の結果なのだ。