俳優引退後、彼が踏み出した最も衝撃的なステップが「格闘家」としてのリングデビューだった。40代を迎えてからのキックボクシング挑戦。そこには客寄せの話題づくりなどではなく、一人の男として己の心身を限界まで追いつめたいという純粋な欲望が存在していた。
血と汗が滲む厳しいトレーニングを重ね、実際の大会に出場して拳を交える姿は、多くの人々に衝撃と感銘を与えた。痛みを伴う生身の殴り合いを通して、彼は俳優時代とは異なる次元の「生きている実感」を掴み取っていったのだ。
同時に並行して注力したのがアパレル事業だ。自身のブランドなどを通じ、自身が本当に着たい服、ライフスタイルに根ざしたプロダクトを発信。ストリートカルチャーやファッションへの深い造詣が投影されたアイテムは、コアなファンから根強い支持を得ている。リングの上と服作りの現場、その双方に彼の「嘘のない生き様」が貫かれている。