身体が繊細だった幼少期を経て、次男は徐々に体力をつけ、すくすくと成長を遂げた。そして9歳になった2019年、大きな転機が訪れる。イギリスの伝統ある寮制学校(ボーディングスクール)への留学だ。
幼少期に身体の弱さを心配した我が子を、遠く離れた異国の地へ送り出すことに躊躇がなかったはずがない。万が一の体調変化や環境の違いに対する不安は膨大だった。しかし、彼女は子どもの「外の世界を見たい」という好奇心を何よりも尊重した。過保護に囲い込むのではなく、世界に出て自立して生きる力を身につけてほしい——その親心が、海を越える決断を後押しした。