警察庁の最新報告によると、全体の検挙件数は前年比でわずかに上昇した。だが、ここで立ち止まってデータを精査する必要がある。検挙件数の増加が、必ずしも「犯罪を犯す外国人の数」そのものの急増を意味するわけではないからだ。実際、一人の容疑者が複数の余罪で検挙された場合、件数は跳ね上がる。実人員ベースで見ると、その伸びは極めて緩やかだ。
さらに重要なのは、犯罪の種別だ。凶悪犯罪(殺人や強盗など)の割合は極めて低く、大半を占めるのは万引きや占有離脱物横領などの軽犯罪、あるいは在留資格の手続きミスに伴う入管法違反である。私たちは「外国人」という一括りの言葉に惑わされ、実態以上の恐怖を膨らませてはいないだろうか。