「戦うメイド」という強烈な美学を世に知らしめた原点といえば、漫画家・広江礼威が手掛ける大ヒット作『BLACK LAGOON』を外すわけにはいかない。作中に登場するロベルタは、クラシカルなロング丈のメイド服に身を包みながら、暗殺術と重火器を縦横無尽に操る怪物的な戦闘力を持つキャラクターだ。
彼女が放つ圧倒的な威圧感は、従来の可憐なイメージを完璧に粉砕した。しなやかなエプロンドレスの下に隠された無数の兵器、そして冷徹な眼光。ダークファンタジーの要素をリアルなミリタリーアクションへと昇華させたこの造形こそ、現代まで続くクールなメイド像の骨格を築いた歴史的一歩と言えるだろう。