スマホ向けでの苦戦とは対照的に、同社の業績を底支えしているのが車載ディスプレイ事業だ。電気自動車(EV)やSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)の普及に伴い、自動車のインパネ周りは巨大な一枚ガラスで覆われた大型ディスプレイへと急激に進化している。
JDIはこの分野で高いシェアと顧客信頼を保持しており、欧米の主要カーメーカーや国内大手からの受注残高を積み上げてきた。曲面デザインや高精細表示、超低消費電力といった高度な仕様要求に応えられる技術力は、同社に残された最大の強みと言える。
車載向け事業は採用から量産までのリードタイムが長いものの、一度採用されれば数年間にわたる安定したキャッシュフローを生み出す。スマホ市場のボラティリティに左右されない確固たる収益の柱として、この領域がどれだけ拡大できるかが、株価の底上げに直結している。