洗練された懐石料理や歴史ある京料理のイメージが根強い京都府京都市。だが、夜が更けるとまったく異なる表情を見せる。ビルとビルの狭間、街灯の届かない路地裏で繰り広げられる夜の食文化だ。その中心で圧倒的な異彩を放つのが、地元民から長年愛され続けるB級グルメの代表格である屋台担々麺 たぶっちゃんである。
カウンター数席のみという極小の空間。パイプ椅子に腰掛けた客たちが、息を詰まらせながら熱々の丼に向き合う。洗練された静寂とは正反対の、荒々しくも人間味に満ちた熱気がそこにはある。観光地の華やかさから一歩足を踏み入れた者だけが巡り会える、ディープな京都の真実がここにある。