長期にわたる裁判闘争の間、松本家の中ではどのような会話が交わされていたのだろうか。自宅に引きこもりがちになり、世間からの批判に晒される父親の姿を見るのは、娘にとって耐え難い苦痛であったに違いない。だが、ここで家族の絆は崩壊するどころか、より強固なものになったと伝えられている。
松本に近い関係者の証言によれば、彼は娘に対して「嘘のない生き方をする」こと、そして「どんな状況でも自分の足で立つこと」を約束したという。父親としての威厳を失いかけた時期もあったはずだが、娘の存在こそが、彼が法廷で闘い抜き、再びステージに戻るための最大の原動力であったことは疑いようがない。