「なぜ辞めなかったのか」という問いの裏には、どこか「辞めなかった本人にも責任がある」という自己責任論のニュアンスが漂うことがある。しかし、これは明確な誤りだ。追い詰められた人間が自ら命を絶つのは、個人のメンタルの弱さではなく、労働環境というシステムが引き起こした「社会的殺人」に他ならない。
社会が今取り組むべきは、個人に「逃げる勇気」を求めることではない。逃げたいと思ったときに、すぐに手を差し伸べられるセーフティネットの構築と、労働者を限界まで使い潰す企業に対する徹底的なペナルティの科すことだ。高橋まつりさんが命をかけて私たちに突きつけた課題は、10年経った今もなお、未完のまま私たちの目の前に置かれている。 (出典: 高橋 まつり なぜ 辞め なかっ た(Yahoo!ニュース))
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