2009年の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』で一躍脚光を浴びた当時、彼女が演じたラベンダーは、どこか滑稽で一途すぎるポップなキャラクターだった。だが、大規模な商業映画の狂騒が過ぎ去った後、彼女が選んだのは安定したハリウッドのキャリアではなく、自らの手で言葉を紡ぐインディペンデントな表現の道だった。
オーディションの合間に独学で描き始めたイラストや、日常の滑稽さを凝縮した短編スケッチ。型にはまった演技を求められる世界への違和感を、彼女は持ち前のブラックユーモアで突破してみせた。巨大な映画ビジネスの歯車になることを拒み、自分の声で語る道を選んだ決断が、現在の多様な活動への原点となっている。