シリコンスプレーを使ってはいけない場所とは?鍵穴や車で起きる大惨事

シリコンスプレーを使ってはいけない場所とは?鍵穴や車で起きる大惨事

シリコンスプレーを使ってはいけない場所とは?鍵穴や車で起きる大惨事に関するポイントを詳しくまとめました。最新データをチェックしましょう。

どれほど注意していても、作業中の手元が狂ったり、家族が知らずに噴射してしまう事故は起こり得ます。被害を最小限に食い止めるための、科学的で確実な応急処置マニュアルをまとめました。

1. フローリングや床がツルツルに滑る場合
絶対にやってはいけないのが「水拭き」です。シリコーンの強力な撥水性により、水滴が油膜の上で玉状になって転がり、滑りやすさが劇的に悪化します。
正しい除去手順は、まず薬局で入手できる「無水エタノール」または「台所用中性洗剤の原液」を雑巾に含ませ、床面を力強く拭き上げることです。界面活性剤の力でシリコーン被膜を浮かせ、乾いた布で完全に拭き取ります。ワックスが塗布されているフローリングの場合、エタノールによってワックスが白化するリスクがあるため、目立たない角でテストしてから作業してください。

2. 鍵穴に誤って吹き込んでしまった場合
放置すると空気中の砂埃を吸着して数日で致命傷になります。まだ鍵が回る初期段階であれば、「速乾性のブレーキ&パーツクリーナー(非塩素系)」の細いノズルを鍵穴の奥深くまで差し込み、内部のオイルを大量の液で一気に洗い流す(フラッシングする)手法が有効です。
流れ出た黒い廃液をウエスでしっかり受け止め、完全に溶剤が揮発するまでエアダスターを吹き込みます。内部が完全に脱脂されて乾燥したら、速やかに「鍵穴専用パウダースプレー(ボロン粉末)」を微量注入してください。ただし、すでに鍵が回らなくなっている場合は無理に力を込めず、速やかに専門の鍵業者を手配してください。

3. 車の窓ガラスに付着してギラつく場合
窓枠のゴム(ランチャンネル)に吹いたシリコンがガラス面に付着すると、夜間の対向車ライトで乱反射を起こし、ワイパーを作動させると激しいビビり音が発生します。通常のガラスクリーナーでは除去不可能です。
酸化セリウム成分を配合した「キイロビン」などの自動車ガラス専用油膜・被膜除去剤を使用し、フェルトスポンジでガラス表面を物理研磨してシリコーン被膜を完全に削り落とす必要があります。

山下 哲也
Author

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。