序盤戦から中盤戦にかけて、本場所星取表・番付表には早くも波乱の爪痕が刻まれている。上位陣が順当に勝ち星を伸ばす一方で、平幕力士が鋭い出足と奇襲で大関陣の足をすくう番狂わせが続出。連日、座布団が舞いかねない白熱した取組が続く。
取組の勝敗を分けるのは、わずか数センチの足の踏み込みや、まわしを取る指先の感触だ。立ち合いの鋭い踏み込みから一気に前に出る押し出し、土俵際での起死回生の突き落とし、四つに組んでからの壮絶な力比べ。勝負審判の視線が集まる土俵際では、際どい判定による物言いがつく場面も増えており、勝負への執念が随所に滲み出ている。
星取表を追うファンにとっては、一敗の重みが日に日に増していく。終盤戦に向け、全勝・一敗力士がどのような直接対決を迎えるのか、その組み合わせ一つで優勝戦線の行方は大きく揺れ動く。