「i don't mind あなたが側に居てくれさえすれば」。このシンプルでありながら重厚なフレーズには、他者への絶対的な依存と引き換えに手に入る、狂気を含んだ安心感が宿っている。相手が自分をどう扱おうが、世界がどうなろうが構わない。ただ「側に居る」ことだけを熱望する姿は、美しくもどこか痛々しい。
さらに「あなたの声が途切れた時 私は死んでしまうの」という一説は、感情の極限状態をストレートに捉えている。大げさな比喩ではなく、恋愛感情が極限まで高まった時に誰しもが覚える「この人を失ったら自分は消えてしまう」という全存在をかけた恐怖。椎名林檎は、その痛切な生感情を泥臭い言葉に落とし込むのではなく、研ぎ澄まされたロックバラードへと昇華させた。