トレーディングカードゲーム(TCG)の現場においても、この現象は顕著だ。2026年の春シーズンから環境を突如として席巻し始めた特定のデッキ構築は、プレイヤー間において通称「キングデッキ」と恐れられている。
驚くべきはその勝率の高さを支えるロジックだ。従来のスタンダードな構築とは一線を画し、リソースの回収速度と圧倒的な防御性能を両立。対戦相手の選択肢を奪いながら、終盤に向けて確実に詰みの状況を作り出すスタイルは、まさに王者の風格すら漂わせる。
秋葉原やロンドンのカードショップでは、この「キングデッキ」に必要なキーカードが連日高値で取引され、市場の流通相場を牽引する事態となっている。シングルカード1枚に数十万円の値がつくケースも珍しくなく、コレクターと競技プレイヤー双方による争奪戦は激化の一途を辿っている。