記憶の継承という精神的なテーマと並行して、現実に人々を苦しめているのが「気候変動」という現代の脅威だ。8月中旬の日本列島は、連日のように最高気温が38度から40度に達する殺人的な猛暑に見舞われている。気象庁は熱中症警戒アラートを連日発表し、屋外での行事短縮や水分の頻繁な補給を呼びかけている。
さらに、台風の影響による空の便や新幹線の運転見合わせ、高速道路の長距離渋滞が輪をかけた。羽田空港や東京駅では、急な遅延や運休に対応するため、汗をぬぐいながら案内板に群がる家族連れの姿が見られた。かつてのように「故郷へ集まり親族で過すお盆」のハードルは、気象と交通の観点からも年々高まっている。