タイムトラベル物語の醍醐味は、前半に何気なく配置された小道具やセリフが、後半で見事なカタルシスとなって回収される爽快感にある。一見すると偶然に見えた出来事が、実は緻密に計算された必然であったと気づかされる瞬間、アドレナリンが吹き出す。奪われた研究成果と愛する人を取り戻すための逆転劇は、屈指の完成度を誇る。
時空を越えて繋がる絆と、過去の出来事が未来で鮮やかに組み合わさるジグソーパズルのような面白さ。騙した者たちへ突きつけられる爽快な報復と、一筋の光へと辿り着くラストシーンの美しさは、何度見返しても感動を新たにする。張り巡らされた伏線の数々は、一度の鑑賞では気づききれないほど奥深い。