和光堂のベビーフードは、国内の高度に自動化されたクリーンルームで製造されている。金属探知機やX線検査装置、光学カメラによる自動選別など、何重ものチェックゲートが存在する。それでも異物が混入してしまうのはなぜか。専門家は「機械検査の限界」を指摘する。
例えば、原材料である野菜や肉に付着した極小の虫や、プラスチック容器と同素材の透明な破片などは、X線や光学センサーをすり抜けてしまうことがある。特にレトルト製品は、具材がソースと混ざり合っているため、画像解析での識別が極めて難しい。どれだけ技術が進歩しても、100%の検知は物理的に不可能に近いというのが、製造現場の過酷な現実である。