今回の流行がかつてのネット黎明期と決定的に異なるのは、デバイスの進化だ。特にスマートグラスを装着して街を歩いている最中にこのポップアップに遭遇したという報告は、被害者に深刻なトラウマを植え付けている。視界の隅に突如として現れる赤い文字と、耳元で囁くような立体音響。それはPCの画面越しに見ていたかつての恐怖とは比較にならないほどの没入感をもたらす。
「最初は視界の端に赤いゴミがついているのかと思った」と、都内在住の大学生は語る。「歩きスマホ防止の警告か何かだと思って注視した瞬間、あの声が脳内に直接響くように聞こえた。心臓が止まるかと思った」。