近年、スイング改造や怪我に苦しんだ渋野が、2026年シーズンに向けて取り組んだのが「感覚の整理」だった。データや理論に縛られ、本来のダイナミックさを失いかけていた彼女を救ったのは、やはりソフトボールの感覚だったという。
「綺麗に振ろうとするのをやめた」
彼女はオフの練習で、あえてソフトボールを投げる動作を取り入れた。ターゲットに向かって無駄な力を抜き、腕を鋭く振る。このシンプルな投球動作が、ゴルフスイングで硬くなっていた肩や手首の余計な緊張を解きほぐした。理論でガチガチになった頭を、かつて泥だらけになって白球を投げていた頃の野生的な勘が呼び覚ました瞬間だった。