あの一見して無秩序なエネルギーが爆発していた『地獄でなぜ悪い』から、気がつけば13年の歳月が流れた。当時はまだ尖った若手女優の筆頭格だった彼女と、マルチな才能を開花させつつあった彼。しかし今の二人は、それぞれが独自のキャリアを築き上げ、確固たる地位を確立している。今回の再共演について関係者は、「単なる懐古主義的なキャスティングではない。お互いが全く異なる地平で培ってきた表現力をぶつけ合うための、必然のタイミングだった」と語る。
実際、仮編集の段階を見たという映画関係者は、二人の間に流れる空気が以前とは劇的に異なると指摘する。かつての暴力的なまでの衝動は影を潜め、代わりに冷徹で、どこか艶めかしい緊張感が漂っているという。大人になった二人が見せる、静かなる火花。それこそが本作の最大の呼び水だ。