画面をタップする平面的タッチに慣れ親しんだ現代の子どもたちにとって、紙という3次元の立体物を扱う感覚は新鮮そのものだ。脳発達の専門家によれば、1歳前後の時期に手指の複雑な運動——握る、引っ張る、指先でつまむ、力を込めて破る——を繰り返すことは、大脳皮質の運動野をダイレクトに活性化させるという。
新聞紙は一般的な画用紙や折紙と異なり、適度な薄さと「破れやすさ」を備えている。まだ握力の弱い1歳児でも自分の力で「形を変えられた」という成功体験を得やすく、これが自己効力感の芽生えにつながる。また、破るときのビリッという高周波の破砕音は、子どもの探究心をくすぐり、没頭モードへと引き込むスイッチの役目を果たす。