長きにわたり忍界を恐怖に陥れていた仮面の男の正体が白日の下に晒された瞬間は、ジャンプ本誌の掲載時、読者の間で凄まじい衝撃とともに迎えられました。その決定的なエピソードは、原作漫画とアニメでそれぞれ以下の話数に収録されています。
原作漫画では第599話「うちはオビト」(単行本63巻収録)にて素顔が完全に露わになり、続く第600話「なぜだ」でカカシとの悲痛な対峙へと突入します。アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』においては、第343話「うちはオビト」(第341話〜第342話の熾烈な攻防から続くエピソード)で仮面が粉々に砕け散る決定的瞬間が映像化されました。
正体判明の引き金となったのは、うずまきナルト、はたけカカシ、マイト・ガイ、キラービの4人による命懸けの連携攻撃です。トビの「すり抜け能力」のカラクリが、自身の体を別空間へ転送していることだと見抜いたカカシが、ナルトの放った「螺旋丸」を自身の瞳術で異空間へと転送。異空間内で実体化していたトビの頭部に螺旋丸が直撃したことで、頑強な仮面が木っ端微塵に破壊され、右半身に凄惨な傷跡を残したオビトの顔が現れました。
特筆すべきは、キャスト陣による圧巻の演技力です。お調子者のトビをコミカルに演じた高木渉さん、重厚で底知れぬ威圧感を放つマダラ名乗り時を演じた内田直哉さんという、声優界を代表する名優二人の巧みな演じ分けが、視聴者の推理を大いに揺さぶる見事なミスリードを生み出していました。正体判明後、素の青年の声として再び高木渉さんが冷酷かつ哀切に満ちたトビ(オビト)を演じた際の変化は、アニメ史に残る名演として語り継がれています。